1.はじめに
本記事では、BOOTHにて当方が販売しているアバター向け装飾品「【無料】手持ち看板 本体+切替プレート16種セット【VRChat想定】」(以下、看板)の導入方法と実際に使用できるまでの設定を解説します。
2.前提と事前準備
- Unity2022.3.6f1がインストールされていること。
- 対象のアバターがVRChat上で動作確認が済んでいること。
3.パッケージファイルのインストール
購入したzipファイルを解凍し、中身の「KANBAN_BASE.unitypackage」ファイルをダブルクリック。
下記画像のウィンドウが表示されたら「import」ボタンをクリック。
「Project」タブ内の「Assets」内に「Kanban」フォルダが追加されていたら成功です。
4.初期設定
現在アバターに看板用のアニメーションやパラメータを追加していきます。
Unity上部の「Window」メニューをクリックして、「KanbanSettingWindow」をクリック。
表示されたウィンドウで、初期設定を行います。
まず、Hierarchyタブのアバターのオブジェクトを選択すると、Inspecterタブに現在の設定項目が表示されます。こちらを確認しながら以下の項目のファイルを選択してください。
①Target Base AnimatorController
「Playable Layers」→「Base」→「Base」
②Target FX AnimationController
「Playable Layers」→「Base」→「FX」
③Target Menu
「Expressions」→「Menu」
④Target Parameters
「Expressions」→「Parameters」
※「Playable Layers」が未設定の場合はこちら。
※「Expressions」が未設定の場合はこちら。
4つの項目が全て埋まれば、「Start Setting」ボタンが押せるようになるのでクリックして設定を開始してください。
ウィンドウに【Result: Success】が表示されれば完了です。
「Playable Layers」が未設定の場合
「Playable Layers」に「Customize」ボタンがある場合は、ボタンを押して次に進んでください。
以下の場所にあるファイルをコピー(複製)し、名前を変更後「Inspecter」タブの該当箇所と「KanbanEditorWindow」ウィンドウの両方に設定してください。
・①vrc_AvatarV3LocomotionLayer.controller
・②vrc_AvatarV3HandsLayer.controller
場所:「Packages」→「VRChat SDK - Avatars」→「Samples」→「AV3 Demo Assets」→「Animation」→「Controllers」
「Expressions」が未設定の場合
「Expressions」に「Customize」ボタンがある場合は、ボタンを押して次に進んでください。
以下の場所にあるファイルをコピー(複製)し、名前を変更後「Inspecter」タブの該当箇所と「KanbanEditorWindow」ウィンドウの両方に設定してください。
・③DefaultExpressionParameters.asset
・④DefaultExpressionsMenu.asset
場所:「Packages」→「VRChat SDK - Avatars」→「Samples」→「AV3 Demo Assets」→「Expressions Menu」
5.初期設定の確認
先ほどの設定によって追加された内容を確認していきます。特に値を変更する必要はありません。
①Target Base AnimatorController
ファイルをクリックして「Animator」タブを見ると、「Parameter」タブと「Layers」タブに赤枠の項目が追加されています。
②Target FX AnimationController
ファイルをクリックして「Animator」タブを見ると、「Parameter」タブと「Layers」タブに赤枠の項目が追加されています。
③Target Menu
ファイルをクリックして「Inspector」タブを見ると、「Controls」に赤枠の項目が追加されています。
④Target Parameters
ファイルをクリックして「Inspector」タブを見ると、「Parameters」に赤枠の項目が追加されています。
※アバターから看板を削除したい場合、あるいは4の設定をやり直したい場合は、上記赤枠を一度すべて削除してから行ってください。
6.看板のプレハブを設置
「Project」タブの「Assets」→「Kanban」→「Prefabs」にある「Kanban.prefab」を「Hierarchy」タブ内のアバターオブジェクトの最上位にドラッグ&ドロップして設置してください。
7.看板の位置と大きさの調整
実際に看板を持った際にいい位置になるように調整します。
簡単な流れとしては
まず、「Hierarchy」タブのアバターを選択して、「Inspector」タブ内の「Animator」→「Controller」に4の①で選択したBaseファイルを設定。
「Animation」タブを開き赤枠から「Kanban_Stand」を選択。
「Preview」ボタンを押すと、「Scene」タブでアバターが看板を持つポーズをしているので、それに合うように看板を回転・移動してください。
調整が終わったら、「Hierarchy」タブ内の「Kanban」オブジェクトを選択。
「Inspector」タブの「Parent Constraint」→「Sources」にアバターの右手オブジェクトを「Hierarchy」タブからドラッグ&ドロップしてください。
「Active」ボタンをクリック。これで右手と看板が紐づきます。
「Animation」タブの「Preview」ボタンを再度おしてプレビューを解除。
この時、看板が斜めに表示されますが問題ありません。
「Hierarchy」タブのアバターを選択し、「Inspector」タブ内の「Animator」→「Controller」を「None」に戻す。
「Hierarchy」タブの看板オブジェクトを非表示にしておく。
8.動作確認
看板に関する設定は以上となります。
実際にVRChatにアップロードして確認してください。
無料版では16種類の看板が入っているので切り替えて使用してみてください。
看板プレートの追加セットも販売しているのでよかったらご検討ください。